主人公がアバターであることの魅力と問題点

 遂にゼノブレイドクロスをクリアしました! この時点でプレイ時間は、200に到達しようとしていましたが、そんなに遊んだ感覚はないですねw

 一応、クリアしたということで、ファンの間で賛否両論となっているゼノブレイドクロスのシナリオ面の考察をしたいと思います。もちろん、ネタバレはしません。

 今回、主人公キャラがアバターになるということで、シナリオ面では、前作よりも薄れてしまうのではないか? といった懸念はあったと思いますが、結論から言えば、物語自体は、相変わらず先を知りたくなるようなワクワク感と熱い展開等もあって良かったと言えます。SFファンを唸らせるような設定も魅力的ですし、あの設定を踏まえた上で、今作におけるテーマは何なのか?と考えると面白いかもしれません。ただ、問題点として挙げられることがあるとするなら、それは、主人公自体の影の薄いことでしょうかw 物語は、あくまでも、エルマとリンを中心に進行していく感じです。
 しかし、サブクエストやキズナクエスト等においては、一転して主人公の存在感が増し、多くの場面でプレイヤーが関わることが出来るようになっている等、むしろ、アバターにしたことで魅力が増したと言えると思います。なので、アバターならではの良さが堪能できるのは、メインではなく、サブやキズナクエストの方にあると思いました。

 メインクエストにおける主人公は、あくまでもエルマチームの指揮下で動くブレイドの一員に過ぎません。そういう設定もあってか、プレイヤー自身に意見が求められる場面はあるものの、重大な決断を迫られることはあまりないと言えます。なので、プレイヤーがいなくても物語は進行するんじゃないか?とすら思えてきます。もちろん、所々で見せ場はありますし、何気ない行動が意外と格好良かったりもするのですが、全体的に見たら地味と言わざるを得ません。

 前作では、シュルクという明確な主人公がいました。彼が、主人公足りえたのは、もちろん、あの生真面目で優しい性格もあったと思いますが、モナドの使い手でもあったからです。
 モナドは、人類の天敵とも言える機神に対して唯一有効打を与えられる兵器でして、かつ、先に起こりうる未来を見通せるだけでなく、その未来を変える力まで持ち合わせるという、まさに英雄に相応しい武器だったと言えます。
 ゼノブレイドの物語では、序盤での悲劇を始め、シュルクの身に次から次へと絶望が訪れますが、そんな望まない未来をモナドの力を使って変える展開がとても熱かったと言えます。
 もし、シュルクの手にモナドがなければ、彼は、主人公として成り立ったでしょうか? もちろん、主人公として位置付けることは幾らでも可能ですが、革命を引き起こせるほどの力を持っていないため、物語の中心には持って行き難いでしょうし、そもそも、あれほどの熱い展開は期待できないかもしれません。

 他のゲームになりますが、マスエフェクトやスカイリムでは、ゼノブレイドクロスと同じように、主人公をキャラメイクして遊ぶことが出来ます。ただ、こちらは、主人公を中心に物語が進みますし、他のNPCから意見を求められるだけでなく、重大な決断も下せる立場にあります。というのも、彼らには、英雄となり得る力があるからです。
 マスエフェクトの主人公は、評議会から法の枠を超えた活動を許可された『スペクター』に任命されます。つまり、プレイヤーの決断が咎められることはなく、手段を問わない行動が出来るというワケです。なので、主人公の判断が登場人物の運命を、時には、物語を大きく左右することになるのです。
 また、スカイリムにおける主人公は、ドヴァーキンとしての能力を持っています。これは、ドラゴンの魂を吸収して力を得られる他、本来なら長年の鍛錬が必要であるシャウトを言語を見ただけで即座に習得できるという能力です。ドヴァーキンは、スカイリムでは伝説的な存在であるため一目置かれる立場にあります。彼(もしくは彼女)の決断は常に尊重され、それがスカイリムの情勢を変えることもあります。

 このように、アバターを採用しているゲームでは、主人公の生い立ちや性格等は、プレイヤーの想像に委ねられる部分はあるものの、何かしらの圧倒的な力を持っている場合が殆どです。それは、役職であったり、能力であったり、時には、運命だったりするかもしれません。
 ゼノブレイドクロスの主人公の存在感がどうしても薄れてしまうのは、こうした圧倒的な能力を持っていないためだと思われます。もし、シュルクのようにモナドを携えていたなら、プレイヤー自身がもっと重大な決断を下せる立場になれたのではないか?と思うわけですね。
 ただ、今作のテーマとして、NLAに住む全ての者達と協力して運命を切り開く、というものがありますので、主人公に絶大な能力を与えてしまうと、テーマが崩壊しかねないわけです。なかなか、難しい所だったと思います。

 一方、サブクエストに関しては、エルマチームとしての活動ではなく、あくまでも、主人公がチームを結成して任務にあたるということになりますので、プレイヤー自身が重大な決断を下すことが出来ます。実際、どの程度分岐するのかは試していないので何とも言えませんが、NPCや特定の種族の運命すらも左右する決断も中にはあるんだと思います。また、会話の選択肢については、基本的に二択ですが、結構頻繁に選ぶことが出来る他、バリエーションにも富んでいます。
 もし、シュルクのような明確な個性を持ったキャラが主人公であれば、選択肢は、ある程度固定されていたと思います。ですが、アバターなら個性が存在しませんし、強いて言うならそれはプレイヤー自身ですので、様々な選択肢が用意できるというわけですね。また、重大な決断を迫られた際も、主人公がシュルクだった場合は、彼ならこうするだろう、と考え選択してしまいますが、アバターであれば、プレイヤーの数だけ選択肢があるというわけです。

 今回、サブクエストが前作に比べてかなり面白くなったと言えますが、それは、プレイヤーに選択肢が与えられ、物語に直接介入できるようになったからだと思います。主人公がアバターであるからこそ、サブクエストの解決方法に幅が出来たのだと思いますし、ただ淡々とこなすだけの味気ないものではなくなったと言えます。
 物語としては、やはりメインクエストには敵いませんが、ゲームとしてならサブクエストは、メインにも勝る魅力があると僕は思います。もし、次回作が出るのであれば、メインクエストにおいても、重大な決断をプレイヤーに委ねるシーンを増やして欲しいと思いますね。

 ただ、メインクエストに関してもゲーム部分での見所がなかったわけではありません。前作に比べて進化したなと思うところはあったわけです。
 ゼノブレイドクロスは、前作と同じくシームレスバトルを採用していますが、このシステムならではの展開もありまして、例えば、NLAの防衛戦だったり、超巨大兵器との戦闘、そして、ドール同士の空中戦等、従来のRPGでは、ムービーを流して済ませてしまいそうな戦闘も実際に体感出来てしまうというのが魅力的に感じました。
 中には、あのシーンを何度もプレイしたいという方もいると思いますし、自動レベル調整を導入したうえで、好きなメインクエストを何度もチャレンジできる、といった要素があったら嬉しかったかなw

 ゼノブレイドクロスは、オープンワールド、アバター、そしてドール等、新しいことに挑戦した意欲的な作品だと言えます。それ故に荒削りな部分も見られましたが、逆に言えば、ゼノブレイドクロスは更に進化することが出来るとも言えます。
 もちろん、今作についても遊び尽くしたとは言えませんし、まだまだやりたいこともいっぱいあります。何よりも、僕はこのゲームが好きです。仲間達や異種族との交流を経る度に、その思いは強くなっていきますね。その一方で、次回作にも期待したいとも思っています。

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Author:桜の灯籠
ジャンルでは、RPGやFPSが好物。
シリーズだと『ゼルダの伝説』『ポケモン』『The Elder Scrolls』『Halo』かな。
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