ダークファンタジー系、アクションRPG『The Witcher Ⅱ』の感想

 最近は、『The Witcher Ⅱ』ばかりで遊んでいましたので、本日はその話題です。
 最新作ではなく、今更なゲームを紹介するのは、いつも通りで御座いますw

 『The Witcher』とは?
 本作は、ポーランドの作家が描いた物語『Blood of Elves』(邦題:エルフの血脈)を基にして制作されたアクションRPGです。
 北欧神話のような世界観を持った本作は、ダークでシリアスな作風ではありますが、一方でユーモアに富んでいたり、お色気シーン等が話題に上がることもあります。もちろん、RPGとしての完成度も高く、グラフィックは当時としては最高水準であり、また、様々な思惑が絡み合った重厚なシナリオはとても魅力的だと言えます。
 また、近々三作目が発売されるわけですが、オープンワールドタイプのRPGになるということで、注目されておられる方もいらっしゃるかと思われます。
 ただ、今の所、The Witcher Ⅱは、PC版とXbox360版しか発売されていないということもあって、日本での知名度は今一つだと思います。(恐らく、同じ時期に発売されたキングダムアマラーの方が知っている人多いんじゃないかなw)
 また、本作は、人を選ぶ作風ではありますし、ゲームのシステムもまだ荒削りな部分も見られます。ですが、確かな魅力を持った作品だと言えますし、今後が気になるシリーズでもあります。(もっとも、次の3で完結してしまうという話もあるそうですが、勿体ないw)

 The Witcherでは、プレイヤーは身体強化を施された戦士『ウィッチャー』の一人、『ゲラルド』となり、自らに着せられた王殺しの濡れ衣を晴らすための旅に出ることになります。
 目的を果たすためには、多くの人の助けが必要となりますが、全ての者が快く彼に手を貸してくれるはずがありません。ですが、利害さえ一致すればお互いに協力し合うことが出来るかもしれませんし、時には、個人的に恨みを持っている相手と手を組まなくてはならない時もあるかもしれません。もちろん、裏切られることも……そんな風に様々な登場人物との駆け引きが本作の魅力でもあります。
 また、ゲラルドは、旅の途中でいくつかの選択に迫られることになります。目的のためには、かつての敵と手を組むか、愛する者か? それとも、国のためか? 時には難題に直面することもありますが、残念ながらゲラルドには未来を見通す力があるわけではありませんので、どのような結果になるかは、選んでみるまで分かりません。時には、思わずリセットしたくなるような不本意な結果になることもあったりしますがw
 とは言え、本作は、幸いにして戦闘中以外ならどこでも手動でセーブが出来ますので、分岐点のセーブデータを残しておけば、後で違った結果をみることも出来ます。特に、序盤の分岐点は、その後の物語や受けられるクエストの内容が全く違ったものになるので、そのためにセーブデータを残したり、二週目をプレイしたりするのもいいかもしれません。そうすることで、片方のルートを辿っただけでは解けなかった謎が判明したり、チンプンカンプンだった世界の複雑な情勢を理解することが出来るようになる、かもしれません。

 ゲーム部分の紹介

 戦闘システム
 ゲームとしては、本作は、アクションRPGのスタイルを採っていまして、大まかに分けて、剣術、魔術、錬金術の三つを駆使して戦っていくことになります。

 剣術のアクションは、比較的アサシンクリードと似ていまして、弱、強の二つの攻撃を使い分けつつ、敵の攻撃をガードすることで捌いたり、回避で距離を調節したりしながら戦います。ちなみに、本作の回避アクションには珍しく無敵時間が存在しませんので、敵の攻撃をギリギリで躱して反撃する、といったアクションは、残念ながら実現できません。
 また、スキルを習得することで、敵が攻撃に合わせてカウンターを繰り出せたり、アドレナリンメーターを溜めることで、一度に三人まとめて倒せる必殺技が使えるようになります。

 本作は、油断したらすぐに死んでしまうような手応えのある難易度ですので、剣のみのゴリ押しだけではかなり厳しいと言えます。そこで、役立つのが魔術です。確か、作中では印術だったと思いますが、曖昧w
 ゲラルドは、プレイ開始時点から既に5つの印術を習得済みでして、敵を炎上させたり、衝撃で吹き飛ばしたり、といった攻撃的なものから、バリアを張ってダメージを軽減したり、罠を仕掛けて侵入してきた敵を拘束したり、敵を魅了して一時的に味方に付けたり、といったものもあります。
 どちらかと言えば、印術は剣の補助的な要素ではありますが、使いこなせればどんな局面でも対応できるようになるため、いくつか印術の強化スキルを習得しておくことをオススメします。

 難易度が上がれば錬金術もほぼ必須と言っても良いでしょう。本作には、他のRPGにあるような分かり易い回復薬が存在しません。体力の回復は自然治癒に頼るしかないのです。ですが、調合した薬をあらかじめ飲んでおけば、その治癒能力が高まり、連戦にも耐えうる体になるのです。
 薬には、他にも剣や印の威力を高めたり、暗闇の中でも良く見えるようになる、といった様々な効果が存在しますので、戦闘を有利に進めるためにも、是非活用しましょう。
 また、爆薬を調合することも出来ます。爆薬にも様々な種類が存在しますが、一度にまとめて攻撃出来る手段でもありますので、使わない手はないでしょう。しかも、超強力w
 他にも戦場に仕掛ける罠等もありますので、テクニカルに戦いたい人は、この道を究めてみてはどうでしょうか?

 クエスト
 物語は、基本的にクエストをこなすことで進行しますが、メインクエストの他にもサブクエストが用意されているなど、なかなかの充実ぶりです。もちろん、クリアする順序は任意ですので自由度も高めです。
 自由度と言えば、クエストの解決手段も実に様々でして、上手く交渉することで解決することも出来ますし、面倒なら力づくでもいいでしょう。まあ、その手段を採った場合、大抵、後味悪いですけどw この辺りは、クエストによって解決方法は色々異なってくるわけですが、殆どのクエストにおいて、解決策が幾つか存在する点が本作の面白い所だと言えます。また、サブクエストと言っても、メインと完全に独立したもの、というわけではなく、何かしら関わってくることもあったりしますので、物語をより深く楽しみたい方は、是非とも、全クエスト制覇に挑戦してみてください。

 ちなみに、クエストの中には、モンスター退治のような簡単なものも用意されていますが、よく他のRPGであるような、○○を何匹倒せ! というものではなく、モンスターの巣を破壊したり、餌となる死体を燃やすことで増殖を抑える等といった結構本格的なものだったりしますw
 まあ、モンスターの駆除は、ウィッチャーであるゲラルドの本業ですし、そういったプロの仕事を体験出来るわけですねw

 世界観、フィールド等
 物語の舞台は、幾つかの王国が存在する北方諸国なのですが、本作で実際に訪れることになるのは、ごく一部の地域のみとなっています。また、本作は、幾つかの章に分かれているわけですが、章ごとに拠点と探索出来る場所が異なるのが特徴だと言えます。ゲラルドは、そこを自由に行動することが出来ますが、オープンワールド……と呼ぶには、やや狭く、探索要素もそこまで深くありません。まあ、オープンワールドの一歩手前みたいなものですねw
 また、拠点となる場所は、章ごとだけでなく、序盤の分岐点で選択したルートによって全く違ってくる点も特徴の一つとして挙げられます。探索出来る範囲やクエストの内容にも違いがありますので、二週プレイする価値は十分にあると言えます。

 CERO Zについて
 本作は、Z区分に指定されている作品であり、その主な理由は、犯罪行為を実行できる点にあると言えますが、他にも、性的な表現や発言内容(かなり下ネタ連発しますw)、そして、残虐なシーン等もあるため、そういったものが苦手な方は、プレイするべきではないでしょう。本作がダークファンタジーということもあって、なかなか、ショッキングなシーンが多いですw

 問題点
 気になったのは、オートセーブが行われる場所でしょうか。長い会話の後に戦闘が入るケースの場合、その戦闘で敗れたらまた長い会話からスタート、というのは、どうにかならないものでしょうかw
 任意でセーブできるのであれば、そうしたいのですが、どうも戦闘中はセーブが出来ない仕様らしく、この点が少し気になりました。
 また、QTEは勘弁して頂きたいw まあ、押すボタンは決まっているので、そこまでシビアでは無いとは言え、失敗したら結構前まで巻き戻されることもあるため、ここは少しストレスになるかな。
 あと、何もしていなくても画面が揺れたり、全体的に文字が小さかったりと結構目に悪い仕様はどうにかならないものでしょうかw 長時間プレイすると非常に疲れます。まあ、文字が小さくなっているのは、最近のどの作品にも言えることですし、これは、もっと大きなモニターを買えということなのかなw
 それから、お金が溜めづらい、というのもありますね。一応、腕相撲だったり、ハーピー狩りだったりといった対策は存在するのですが、どちらも、作業的になりがちですので、普段のクエストで貰える褒賞金の額を上げれば済む問題なんじゃないかなと思いますね。武器や防具を揃えるだけでなく、薬の材料を買わなくてはならないウィッチャーにとっては、お金はいくらあっても足りませんからねw

 感想
 本作の難点としては、やはり敷居が高すぎる点でしょうかw
 ゲームとしての難易度は高く、ノーマルである『中』ですら敵に囲まれるとすぐ死ぬような厳しさであり、かつ、ゲームシステムも難解で理解するのにかなりの時間を有すると言えます。
 また、シナリオ重視である本作ではありますが、登場人物や地名など、覚えるべきことが非常にたくさんあり、それらが複雑に絡み合うため、恐らく、中盤以降、何が何だかサッパリ分からなくなると思いますw
 不親切、というよりは、単純に難解な内容でして、それ故に人を選ぶゲームになってしまっていると言えます。僕も、慣れるまでは、正直、このゲームが面白いとは思えませんでした。

 ですが、これらの問題をクリアしてしまえば、本作が非常に魅力溢れた愛すべき作品であることが理解出来ると思います。シナリオにおいては、原作が小説ということもあり、謎が謎を呼ぶ展開が繰り広げられ、先へと進むのが怖いのと当時に、楽しみでもありました。また、探偵のように推理しながら物事を解決していくような話の流れもいいですね。
 また、本作では、人間の欲望や狂気といったものも描かれていますが、それらの背景を知ることで考えさせられることもありますし、単純に、正義と悪だけで物事を分別することは出来ないのだな、と思わさせられました。実際、The Witcherの世界に正義なんてものは存在しません。
 陰鬱な展開になることの多い本作ですが、もちろん、物語として盛り上がる部分もちゃんと用意されていますし、ゲラルドとその友人は、まさに愛すべき人物だと言えます。変人だっていますw 一方で、腹立たしい連中もやはりいるにはいるのですが、そう思えるのは、それだけこの世界に没入出来ている証なのかもしれません。

 戦闘に関しても、最初の頃は、それこそ、その辺をウロウロしているような雑魚や町でからんでくるチンピラに負けてしまうほど弱かったゲラルドさんでしたが、敵との距離の取り方や攻撃のタイミングなど、立ち回りを意識して挑めば、上手く捌けるようになりました。もちろん、印術や錬金術もとても役立つので、活用したい所。
 また、一部では、特定の印術が強すぎるとの声があるようですが、そこまで強くないかな?という印象でしょうか。確かにPC版では、猛威を振るっていたそうですが、既に修正は入っているみたいですし、バランスとしては、そこまで偏っているとは思いませんでした。むしろ、敵との戦いにおいて、剣術、印術、錬金術、この三つの要素をバランスよく活用できる点は、評価するべきところだと思っています。

 さて、エンディングを迎えただけでなく、二週目&最高難易度への挑戦、かつ、実績コンプと何だかんだでやり込んだ本作ですが、結論としては、この作品に出会えてよかったと思います。こうなると、やはり、次回作に対する期待は高まるばかりですね。何せオープンワールドですし、巨大なモンスターとの手に汗握る攻防が楽しみです。もちろん、あのラストのエンディングも気になりますし、未だに解けていない作中最大の謎である『魔軍の騎行』についても、明かされるのではないかと期待しています。
 ちなみに、『魔軍の騎行』というのは、次回作のサブタイトル『ワイルドハント』のことでもあります。

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桜の灯籠

Author:桜の灯籠
ジャンルでは、RPGやFPSが好物。
シリーズだと『ゼルダの伝説』『ポケモン』『The Elder Scrolls』『Halo』かな。
でも、面白ければ何でもやるぜb

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