それでも僕は、バイオハザード6で遊ぶ

 バイオハザード6の初回出荷数が450万本を突破したそうです!
 多めに出荷しただけで実は……なんてオチでなければ、とても好調だと言えるのではないでしょうか。バイオシリーズは日本だけでなく、世界でも人気の高い作品ですし、映画の最新作も上映され、その相乗効果もあったのでしょう。今年は、まさに世界中がバイオハザードに熱狂しているわけでして、これはある意味バイオテロと呼ぶべきなのでしょうかw

 一方、ゲームの売り上げ本数とゲーム自体の評価は、必ずしも比例するとは限りません。実際、本作に対しては厳しい評価が数多く、売り上げは過去最大でも決して最高傑作とは呼べないのかもしれません。
 もちろん、ブランド力の強い作品であればあるほど、ユーザーは大きな期待を寄せるわけでして、必然的にハードルが上がり、コメントも厳しいものになり易い傾向にあると言えます。特に原作からプレイしてきたような熱狂的ファンのコメントは、両極端なものになりやすいと言えます。
 そのことを踏まえると、レビューの点数が低かったり、星の数があまりにも少なかったりしたとしても、バイオハザード6は最低のゲームだ!と結論付けてしまうべきではないでしょう。
 とは言え、ゲームそのものの面白さではなく、バイオハザードとして見た場合……といった評価であれば、レビューサイトに多く寄せられた辛口コメントも参考になるかと思います。何故なら、それらのコメントは、熱心なファンによって書かれた愛のあるレビューだからです。

 ちなみに、僕はそれほど熱心なファンではありません(ぁ

 僕がバイオハザードを始めたのは5からでして、その後、リベレーション、オペレーションラクーンシティ、そして、バイオハザード6となるわけです。つまり、新参者ですね。
 ただ、何がバイオらしいのか、といったことについては、古参ファンにも高く評価されたバイオハザードリベレーションをプレイし、バイオハザードのオマージュ作品であるデッドスペースをプレイした身としては、ある程度考察することは出来るかと思います。

 さて、本題に入りましょう。
 バイオハザード6には何故否定的なコメントが多く集まったのでしょうか?
 本作におけるいくつかの問題点を挙げてみたいと思います。

 ・全然ホラーじゃない
 バイオハザードを評価する際、最も重要視されるのは、このホラー要素だと思われますが、まさにバイオハザード6はこの点に欠けているのです。
 レオン編は、他のパートに比べてホラー要素を強調した内容になっているかと思われますが、そのレオン編ですらそれほど怖いとは感じられませんでした。むしろ、シネマティックなシーンが大半を占めており、ホラーというよりは、アクション映画でも観ているかのような気分でした。また、数少ないホラーシーンも、そこまで怖いと感じることはありません。物足りない感じが否めないのです。
 チェーンソーマジニのような一撃必殺の攻撃力を持った奴に追い掛け回されるシーンもあって良かったと思いますし、生存者たちの醜い部分や狂気を演出しても良かったかもしれません。また、舞台も転々とさせるのではなく、洋館や辺境の町など、閉鎖的な空間にするべきだったと思います。(その場合、本作の魅力であるクロスオーバーを生かしにくくなるわけですが)
 とにかく、レオン編はホラー的な演出を徹底するべきだったと思います。他のパートで激しい戦いが繰り広げられている中、彼らは事件の真相を追い求める。それで良かったのだと思います。シネマティックな演出はクリス編とジェイク編に盛り込めばいいわけです。

 ・武器の強化が出来ない
 サバイバルゲームで意外と重要な位置付けとなるのが武器強化の要素だと思いますし、僕自身は、この要素を非常に重要視しているのですが、本作ではそれが無くなってしまいました。
 武器を強化することによって生存率を高めるのはもちろんですが、威力の高い武器を選ぶか?それともコストパフォーマンスを重視するか?といったことを考えて選択する必要もあります。また、強化した武器は、共に難関を乗り越えてきた相棒といった風に愛着も沸いてくるものです。
 一応、武器強化の代わりとしてスキルの付け替えが採用されましたが、あった方が有利ではあるものの、別になくても困らない……そんな要素だと言えます。
 スキルもあっていいのかもしれませんが、武器強化はなくすべきではなかった、と思います。とても残念です。

 ゲームのジャンルがサバイバルホラーなのに、ホラー要素、サバイバル要素、そのどちらの要素も疎かにしてしまっては、そりゃあファンから批判が殺到するのも当たり前です。
 その代りに、アクション要素とシネマティック要素が強化されたわけですが、犠牲にしてまで手に入れるべきものだったのか?と疑いたくなります。
 ただ、僕自身、本作におけるアクション要素は高く評価していますので、この点については何も言いません。問題は、シネマティックな要素でしょうか。

 ・QTEは要らない
 QTEが不必要なことは前作から散々言われているはずなのに、今作でもそれを採用!しかも前作以上にQTEのシーンが多いという。何が何でも入れたいようですが、押し付け以外何でもありません。
 一応、前作に比べて成功と失敗の条件が分かり易くなっており、ボタンや操作もあらかじめ決まっているなど、理不尽さはなくなり、進歩しているとは言えるのですが、相変わらず、気分が高揚することはありません。
 要は、画面に表示されたボタンを押す、もしくは、指示された操作を行う、たったそれだけの作業でしかないのですから、面白いはずもありません。
 もし、KinectやWiiリモコンを使ったQTEであれば、それなりに感情移入も出来て面白いかもしれません。例えば、何かから逃げてるシーンなんかは、ボタン連打よりも、腕を一生懸命振る方がプレイヤーにも必死さが伝わるはずです。
 コントローラー操作によるQTEは、プレイヤーにも伝わり難いものがあります。画面では主人公たちが必死になっているにも拘らず、プレイヤーの方は淡々とボタンを押すだけ……これがQTEが面白くないと言われる理由です。
 とは言え、QTEが良い意味でアクセントになるのも確かなことです。それはゴッドオブウォーが見事に証明してくれています。
 敵に止めを刺す瞬間、敵の攻撃を避ける瞬間、危機から脱出する瞬間……つまり、一分にも満たない演出の中に入れるのが正しいのです。
 少なくとも、バイオハザードのようにムービー丸々一本の中にQTEをたくさん盛り込むのは馬鹿げています。しかも、失敗したら最初からやり直し……正気の沙汰じゃありません。我々は、ボタンの早押しをしたいのではなく、ゲームをしたいのです。

 ・過剰演出は必要ない
 以前もブログに書いたことですが、日本人にとって、ハリウッド映画は何ら特別なものではなく、日常的に観ることが出来るわけですが、どんなに映画好きであったとしても、我々がハリウッド映画を作ることは出来ません。何故なら、ハリウッドは我々の文化ではなく、海外の文化だからです。
 つまり、我々が作ったハリウッド的な演出を盛り込んだゲームは、海外のクリエイターが作ったニンジャのゲームと同じくらい滑稽なものというわけです。
 バイオハザード6は、シネマティックな演出に凝っており、そこへかなりの力を注ぎこんだのは確かだと思いますが、相変わらず、日本人らしい過剰演出が目立っており、それが台無しにしてしまっていることは言うまでもありません。観ていて興奮するのではなく、逆に笑えてしまう……そんな感じです。
 確かに海外では、シネマティックな演出を盛り込んだゲームが高く評価され、大ヒットしているわけですが、日本のクリエイターがそれに付き合う必要はどこにもありません。海外市場を意識していたとしてもです。
 これも前回書いたことですが、海外のユーザーが日本のゲームに求めているのは、日本人らしいアイディアを盛り込んだゲームであって、決して海外の物真似をした作品ではありません。
 バイオハザードは、シネマティックである必要はありません。舞台を世界に広げてスケール感を出す必要もなく、むしろ、洋館等の閉鎖的な空間で十分な魅力を発揮できるタイトルです。

 ゲームとしては面白いのに、時折入るQTEや過剰演出が邪魔している感じは否めません。多くのプレイヤーは、キャラクターを操作している時を最も面白いと感じるはずですし、そう考えれば、イベントシーンなどは、最小限のものであるべきだと思いますね。

 中には気にならない人もおられるかもしれませんが、本作のグラフィックについて不満を抱いておられる方も決して少なくはないと思われます。
 前回、バイオハザード5のグラフィックは、海外のタイトルにも太刀打ち出来る大変美しいものでした。むしろ、当初は、これよりリアルなタイトルを探す方が難しかったかもしれません。
 そういうこともあり、6については、グラフィック面でも期待していたのですが……残念ながら、最高峰のグラフィックと呼ぶにはあまりにも程遠く、むしろ、5より酷くなっているんじゃないか?と思ってしまったくらい。
 全体的に細かい部分まで作り込まれているのは間違いありません。机の上に置かれた小物類もしっかりと作られていますし、本作のメインとなる舞台である中国の街並みも雰囲気がしっかりと伝わってきます。
 グラフィックが汚いと言っても、決して手抜きというわけではありません。むしろ、細部に至るまで愛情を注いでいる印象です。
 では、一体何が問題なのでしょうか?
 僕自身、そこまで専門的な知識が無いので詳しいことはよく分かりませんが、どうも、使用しているポリゴン数が少ない気がするのです。それは、お皿の上に乗ったケーキ(チーズ?)を見れば分かると思いますが、とにかく、カクカクしています。ポリゴン数を増やすことで全体的に美しくなるのでは?そう思います。
 使用しているエンジンの問題でしょうか?カプコンは、MT FRAMEWORKという独自のエンジンを使っているみたいですが、これもそろそろ限界なんじゃないかと思います。より優れたゲームを作るためにも改良するべきでしょう。もしくは、アンリアルエンジン等の他社が提供しているものを採用するか。

 バイオハザード6は、全世界が期待するタイトルですし、それだけに今回の内容は落胆させられるものだったかもしれません。
 ただ、僕自身は、なんだかんだ言っても楽しく遊んでいる方だと思いますw世間一般の評価がそれほどじゃなくても面白いゲームってのはあるものです。要は、評価なんてものは、あくまでも購入の際の参考基準でしかなく、実際に面白いかどうかなんてのは自分で遊んで初めて分かるものだ、というわけですね。
 まあ、人間、誰だって他の人がどう思っているのかを気にしてしまうわけですし、それ故に自分の感想が世間一般の評価に流される点も否めませんがw

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桜の灯籠

Author:桜の灯籠
ジャンルでは、RPGやFPSが好物。
シリーズだと『ゼルダの伝説』『ポケモン』『The Elder Scrolls』『Halo』かな。
でも、面白ければ何でもやるぜb

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