ローカスト達の生き様を記憶に刻むべし

 今日の話題は、ギアーズオブウォー3のストーリー考察です。
 ネタバレを含みますので閲覧の際はご注意ください。

 もうすぐ、ギアーズオブウォーシリーズの最新作、ジャッジメントが発売されるわけですが、そういえば、3は対戦ばかりでキャンペーンの最高難易度であるインセインをクリアしてなかったな、と思い出し、挑戦してみることにしましたb
 この難易度は、4人で挑むことが前提となっているのか、敵の数が圧倒的に多く、弾切れも起こしやすいなど熾烈を極める難易度だったと言えます。特にラスボスは、「これ、一人じゃ無理なんじゃね?」っと思ってしまいましたw
 何とかクリアまで辿り着けたものの、インセインは、一人では二度とやりたくないですwでも楽しかったですb

 ギアーズオブウォー3は、シリーズの最終章に当たるのですが、その結末に関しては、少なからず不満に感じられた方もいらっしゃると思われます。
 というのも、あまりにも都合の良すぎる兵器が登場し、それで戦争が終結してしまうのだから、呆れない人の方が珍しいんじゃないかと思ってしまいますw
 しかし、本当に綺麗サッパリに片付いたのか?と言われれば、全くそんなことは無いと思いますし、むしろ、後ろめたいものがある終わり方だったように思えます。それに、終わったように見えて、本当は何も解決していないんじゃないか?という可能性も否定出来ません。

 ギアーズでは、シリーズ当初から大変都合の良い兵器が登場していました。そう、我らがマーカス・フェニックスも「そりゃ凄い」と皮肉たっぷりに評価する兵器「ライトマス爆弾」です。
 人類の敵であるローカストは地底からやって来るわけですが、ライトマス爆弾は、地底に巣食うローカスト達を文字通り一掃してしまう非常に強力な兵器なのです。まさに、戦争を完全に終結させるための兵器でした。
 ところが、ライトマス爆弾が無事に起動したにも関わらず、ローカスト達の中には生き残りが存在し、奴らは、再び人類に攻撃を仕掛けて来たのです。しかも、以前よりも激しく。
 人類は、ハシントを水没させることで、地底のローカスト達を一掃しようとします。ハシントの地盤は固く、ローカスト達でも穴を空けることが出来ない。つまり、難攻不落の人類最後の砦と呼べるわけです。そのハシントを水没させることでローカストに大打撃を与えることに成功しましたが、同時に、人類は最後の砦を失うことになります。これが後々、どのような結果を引き起こすのか?その結果が3の状況というわけです。
 一方、ローカストの中には何とか生き延びた連中がいるようでして、彼らは、地上にて放浪者のような生活をしています。ハシント水没後のローカスト達は、かつてマーカス達が地底で見たような栄光に満ちた種族などではなく、人類と同じく生きるのに必死な状態となっています。それでもローカスト達は、最後まで人類と戦おうとします。一見、追い詰められたローカスト達ですが、彼らは決して瀕死のイナゴ等ではなく、むしろ、今まで以上に強力になっていると言えます。
 ドーンハンマー、ライトマス爆弾、ハシント水没……これらの攻撃を受ける度に、ローカスト陣営は大打撃を受けてきましたが、それでもなお人類にとっての脅威であることに変わりはありませんし、むしろ、壊滅的な打撃を受ける度に、その抵抗は激しさを増していきます。
 つまり、彼らもそれだけ必死であるということです。そして、ローカストは、無意味に人類を蹂躙していたのではなく、むしろ、自らの種の存続のために人類と戦っていたのです。

 1の段階では、ローカストは人類を蹂躙し続ける脅威として描かれていました。ローカストは、彼らの持つ白い皮膚の如く冷酷で残忍な種族でして、地底から穴を掘って出現し、強靭な肉体と強力な武器、そして、セラに住む凶暴な生物達を使役して襲って来るその様は、人類に恐怖心を植え付けるには十分過ぎるほどでした。
 怪物として描かれていたローカスト達ではありますが、一方で、負傷した仲間を助けたりする一面が垣間見られたりもします。その点においては、人類と何も変わりがないのです。
 2では、ローカストとの戦いが激しさを増すわけですが、数多くのシチュエーションから打倒ローカストの思いが強まってくるのです。それは、マーカス達、COGもそうですが、プレイヤー達もそう感じたのではないでしょうか。
 ところが、いざ敵の本拠地に攻め入ろうという時のことです。人類と戦っているはずのローカストでしたが、そのローカストは人類以外の敵とも戦っていたのです。そう、ランベントです。この段階では、ランベントがなんであるのか、それについて詳しく触れられることはありませんでした。
 3にてハッキリすることですが、実は、ローカストが地上への侵攻を開始したのは、ランベントのせいでもありました。ランベントは、ローカストに寄生し、勢力を拡大していく性質を持っているため、ローカストにとってはまさに天敵なのです。つまり、ローカストは、ランベントから逃げるために地上へ侵攻し、人類を蹂躙していったものと思われますが、何故、共存ではなく、攻撃を仕掛けたのか?それは、そもそもの理由が人類にあったからに他なりません。
 ランベントの正体は、イミュルシオンに寄生されたローカストだったのです。言うまでもなく、イミュルシオンは、人類が奇跡の燃料として使っていたものです。ローカストが地上に出現する以前、人類はこのイミュルシオンを自らの種の発展のために大量に採掘、使用するだけでなく、何十年もの間、この燃料を巡って人類同士の争いを繰り返しました。恐らく、その影響が地下にも及び、ランベントが生み出される結果を招いたものと思われます。
 つまり、ローカストの出現は、人類の愚かさが招いた結果であるとも言えます。あくまでもローカストは、種の存続のために地上に侵攻しただけなのです。

 ローカストは、3のラストにおいてランベント諸共絶滅させられた、とされていますが、人類とローカストの戦争におけるそもそもの原因が人類側にあると考えれば、都合の良いラストなどではなく、どこか後味の悪い、後ろめたいものがあるラストだと言えます。マーカスの父親であるアダムも少なからずそう感じていたと思いますし、物語中では話しませんでしたが、収集品の文章を読んだ限り、ベアードもそういった結論に至っていました。

 後ろめたいと言えば、COGに対する厳しい評価も含まれると思います。
 1、2においては、COGはローカストと戦う勇敢な組織として尊敬されていたと思うのですが、3では一転してCOGは批判の的となりました。しかも、それは一部の生存者の意見等ではなく、実に多数の者から恨まれていることが分かります。
 理由はそれぞれだと思いますが、ローカストが出現した日、Eデーにおいてドーンハンマーを使用したことは、大きな反感を買うことになったはずです。
 COGは、ドーンハンマーによる攻撃で徹底的にローカストを叩いたわけですが、一方で、この攻撃によって多くの一般人の命が犠牲になりました。実際、キャンペーンでドーンハンマーを落とされ廃墟となった街を訪れるのですが、人々が逃げようとしている姿そのままが灰と化して残っているのです。この廃墟は、ただの通過点ではなく、メッセージ性の強いものとなっていますので、急ぐのではなく、ゆっくりと通り抜けるべきでしょう。
 残された者達にとって、COGの採った行動は人類を蹂躙し続けるローカストと何ら変わりなく、許されるものではありません。仕方がなかった、と言えばその通りですが、残された者達にその言葉が通じることはないでしょう。

 作中にも何度かこんな場面があったかと思いますが、COGが着た途端、ランベントに襲われた、というシチュエーションがあります。ランベントは無差別に襲っているわけではなく、何らかの意思を持っていてCOGだけを狙っているのか?それとも、偶然が重なっただけか?詳細は不明ですが、COG嫌いの者にとっては、COGに対する疑心が深まっていくことは言うまでもありません。
 人類のために戦っているはずのCOGですが、もしかすると、人類を危機的状況に追いやってしまっているのも彼らなのではないか?そんな疑問すら生まれてくる人もいるかもしれません。
 いずれにせよ、3においては、COGは英雄でないことが描かれています。戦争においては、英雄など何処にも存在しないのかもしれません。
 
 3のラストにおいて、最終兵器で人類の脅威であるローカストとランベントの両方を絶滅させるというエンドにはなってしまいましたが、決して勧善懲悪でシンプルな物語などではなく、ローカストも人類と同じく必死だったことと、COGは決して英雄ではないことを描き切った作品だと言えますので、そこから考えさせられることは多いのではないでしょうか。
 ギアーズは、ローカストに蹂躙され続ける人類達がいかにして生き延びるか、その戦いを描いた作品ではありましたが、同時に反戦的なメッセージも含んだ内容になっていると感じました。

 ジャッジメントではどのような物語が展開するのでしょうか?気になってくる所ではありますね。
プロフィール

桜の灯籠

Author:桜の灯籠
ジャンルでは、RPGやFPSが好物。
シリーズだと『ゼルダの伝説』『ポケモン』『The Elder Scrolls』『Halo』かな。
でも、面白ければ何でもやるぜb

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